赤外線カメラ基礎講座｜ビジョンセンシング：IRカメラ・赤外線カメラ・画像アルゴリズム

赤外線カメラでは、目に見えないがすべての物体から発する熱エネルギー(放射熱)を視覚化することで、 食品・医薬品等の製品検査、異物検出、構造物等の監視・検査、炎越しの撮影など、多岐に渡り、活用されています。

残留ワークを検知し、装置を停止します。

• 成形機からの金型開閉信号をトリガとして撮影します。
• ワーク取り出し前後の熱画像から、残留ワークを検知し緊急停止します。

鋳造前の金型温度を管理して、不良品発生を防止します。
金型の温度分布を監視し、異常時にアラームを出力します。

クラック(割れ、ひび)欠陥の検出

クラックがある場合、加熱後の熱の伝導が変化し、クラックのある個所が高温部分として残ることにより検出します。

サイディングボード壁の漏水検査

建物の壁に漏水のある個所では、壁の内部に水分があるため、太陽光による温度上昇が小さく、現れます。 目視では確認できない、天井・壁・床・防水層等の欠陥有無の確認に赤外線カメラでの撮影は効果的です。

マイクロクラックとは、目に見えない微細なひびや割れが入っている現象をいいます。 赤外線カメラでは、可視では見えにくい幅数μmのクラックを検出することができます。

ICカードは着色された樹脂で、表面は印刷が施されているため、可視光で内部構造を見ることができません。 赤外線カメラでは、樹脂を透過して、内部の回路パターンの撮影が可能です。

炎越しカメラ

ゴミ焼却炉、ガラス溶解炉など、炉内の温度測定をする赤外線カメラです。炎が放射しない3.8um～4.0umの波長帯域を透過するフィルタを実装して炎を透過します。 (フィルターの反射をキャンセルする仕組みが必要です)

宇宙環境で使えるカメラ

弊社カメラは、2014年に打ち上げられた人工衛星UNIFORM-1に搭載され、宇宙から地表面の遠赤外線画像を取得することに成功しました。

撮影画像例

この実績をベースに、宇宙環境で安定動作可能な赤外線カメラのカスタム開発を承っております。 カメラの設計から製作、そして各種試験対応まで、あらゆるフェーズで対応いたします。