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非冷却型遠赤外線カメラ

ボロメータの指標(τ熱時定数)

ボロメータに赤外線が入って電流が流れると、ボロメータ自身の温度が上がります。露光時間が終わり、電源を切った後は元の温度に戻らないといけません。
元の温度に戻るまでの時間を熱時定数「τ(タウ) 単位:sec.」といいます。
熱時定数よりフレームレートを上げることは出来ません。

熱時定数が速いと、フレームレートの速いカメラができますが、熱時定数が速いということは熱が早く逃げるという事なので、感度が悪くなります。 アプリケーションによって使い分けが必要になります。

熱時定数が速いとフレームレートの早いカメラが作成できる
熱時定数が速いと感度が悪くなりNETDが悪くなる

写真「マイクロボロメータの温度変化と熱時定数の関係図」

NETD(Noise Equivalent Temperature Difference / 雑音等価温度差)
サーモグラフィの信号とノイズを温度で表した物で、どれだけ細かい温度差を見分けられるかの指標です。 温度分解能や感度などメーカーによって表記が異なります。
NETD(雑音等価温度差)⇒ 小さいほど微小温度差を検出

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