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- 赤外線カメラ用レンズ[MTFについて]
赤外線カメラ用レンズ
MTFについて
MTF(モジュレーション トランスファー ファンクション)とは、レンズの性能を評価する指標のひとつです。
1mm/10組(黒10本 白10本) 1mm/20 の場合
被写体側
センサー側で1mmの中に白と黒の線を10組(黒10本、白10本)になるように縞模様をレンズ前に撮像します。
センサー側
センサー側の白と黒の輝度比が被写体輝度比に比べてどのくらい変化したか、縦軸「MTF」で表します。
縦軸「MTF」は最大を1.0とし、横軸「レンズ中心部からの距離(mm)」をグラフに表したものです。
- S1,T1… 1mm/10組(黒10本 白10本) 1mm/20
(上記の例) - → 50μmピッチセンサーと同じ
- S2,T2… 1mm/20組(黒20本 白20本) 1mm/40
- → 25μmピッチセンサーと同じ
- S3,T3… 1mm/30組(黒30本 白30本) 1mm/60
- → 17μmピッチセンサーと同じ
MTFの値が高いほど、高分解能のレンズとなる
17umのセンサーを使うときは、一画素に一本きっちりと入れば隣の画素からの影響を受けません。 しかし、レンズの性能によっては入りきらない場合があるので、どのくらいの割合で入るのかは、S3,T3で判断することになります。