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生活温度範囲の放射スペクトル

(前ページのグラフにあった、光が非常に多く発せられている10μm付近に着目し、)
下記は、遠赤外線カメラの検知波長でもある8μm(8000nm)~12μm(1200nm)の分光放射強度のグラフです。

ヴィーンの変位則:λ(波長)=0.00289777/T(温度)

図「生活温度範囲の放射スペクトル」

生活温度範囲は、8~12μm内に変曲点がある⇒遠赤外線カメラ

この各温度の頂点(変曲点)を結ぶ線が「ヴィーンの法則」と呼ばれる式になります。
この編曲点当たりが温度の変化を大きく捕えることができ、-20℃~50℃は、8.9μm~11.5μmとなります。 人検知するには、適している波長帯域であります。
また、-20℃と50℃を比較すると、-20℃のエネルギー量と50℃のエネルギー量では3倍ほど違います。
よって、遠赤外線カメラでは-20℃と50℃の差がよく見えます。

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