遠赤外線カメラ VIMシリーズVIM Camera Series
【カメラ型番変更のお知らせ】
このたび、弊社赤外線カメラの型番を変更させていただく事になりました。
詳細につきましては、ラインナップ型番 変更一覧 [PDF] をご確認下さいますよう、お願い申し上げます。
VIMシリーズ
VIMシリーズは、当社従来機種に対し容積比で約40%の小型化を達成!
電源も5V供給で消費電力も1.5W(定常動作時、VIM384G2-USLの場合)と使いやすいカメラになりました。
ロボットアームや小型ドローンなど、設置環境のバリエーションが広がります。
遠赤外線カメラ VIMシリーズ ラインナップ
※下記の型番につきましては、別途製品ページで紹介しております。
カメラ画像例
コンパクト設計
VIMシリーズは、LYNRED社の最新デバイスを搭載しています。 バイアス電圧などの生成やビデオ出力のADC回路をディテクタに内蔵しているため、周辺回路をシンプルに設計でき、カメラの小型化が可能になりました。
Made in Japan
弊社の赤外線カメラは、全て「国産」です。自社で開発・設計・製造しておりますので、輸出入手続きや納期でお客様を煩わせることはありません。
もちろん、キャリブレーションやサポートも自社で行っていますので、安心して長くご使用いただけます。
もちろんシャッターレス
創業以来進化し続けるシャッタレス補正テクノロジーを搭載!時間死角のない低ノイズの遠赤外線画像を出力します。 また、太陽光暴露などディテクタダメージ対策として、シャッタ補正機能を搭載したモデルもあります。(オプション対応)
多彩なインターフェースに対応
画像出力は、カメラリンク(CameraLink)・USB・イーサネット(Ehternet)・アナログビデオ出力に対応しておりますので、お客様のシステムにあった機種が必ず見つかります。
また、オープン仕様のカメラモジュールもご用意しておりますので、お客様が独自のインターフェースや追加機能を搭載した基板をご用意いただければ、
独自仕様の遠赤外線カメラを短期間で開発することが可能です。(基板開発も賜ります。)
セレクションガイド
- カメラ本体
- レンズ
- インターフェース
- キャリブレーション条件
豊富なバリエーションの中からご選択ください。
STEP-1:画素数の選定
レンズの選定と合わせて、光学分解能や視野から、適した画素数(384/640)のカメラをご選択ください。
STEP-2:レンズの選定
光学分解能や視野・対物距離から、選択した画素数に合った焦点距離のレンズを、表「VIMシリーズレンズと視野角」を参考にしながら選定してください。
STEP-3:インターフェースの選定
ご要望に合った画像出力インターフェースを選定してください。(モジュールの場合、後部は基板が露出します。)
- MO:モジュール
- CL:CameraLink
- US:USB
- EN:Ethernet
- NT:NTSC
- PS:GigE Vision
STEP-4:キャリブレーション条件指定
ご要望のターゲット温度範囲と環境温度範囲をご指定ください。シャッタレステーブルは、温度レンジやレンズに対応して、最大2件まで保存し切替えて使用することが可能です。
光学フィルタを搭載した高温撮影用のキャリブレーションにも対応しています。
VIMシリーズカメラ仕様
画像サイズは、QVGAとVGAの2機種をご用意しております。4種類の出力インターフェースとの組合せで、あらゆるニーズに対応いたします。 また温度補正も、従来のシャッタレス補正モードに加えて、シャッタ補正機構を追加したモデル(オプション)もありますので、用途に合わせてご選択いただけます。
カメラ仕様
項目 | 仕様 | ||
---|---|---|---|
型式(注1) |
VIM384GS VIM384G2 |
VIM640G2 | VIM640G2-PSL |
使用ディテクタ | LYNRED社 PICO384Gen2 |
LYNRED社 PICO640Gen2 |
|
エリア有効 画素数 |
384x288 | 640x480 | |
画素ピッチ | 17μm/pixel | ||
受光部 対角長さ |
8.16mm | 13.6mm | |
NETD(注2) | < 40mK(GS) < 70mK(G2) |
< 50mK(GP) < 60mK(G2) |
< 60mK |
素子感度 波長域 |
8~14μm | ||
最大 フレームレート |
30fps | ||
カメラ出力 AD分解能 |
14bit | ||
補正方式 |
シャッタレス補正 または 内部シャッタ補正 |
||
センサ前 シャッタ補正 |
オプションにて対応可 | ||
画像出力 インターフェース |
CameraLink/USB/Ethernet/NTSC/GigE/Modbus (注文時にご指定)
|
Gig E Vision 2.0 (GenICam準拠) |
|
制御用 インタフェース |
上記と同様 (NTSCはRS-232C/422制御) |
Gig E Vision Pleora SDK経由のコマンド制御 | |
撮影 (計測温度範囲) |
標準:-20 ~ +120℃ オプション:50 ~ 500℃まで対応可能 (その他の温度レンジについてはご相談下さい) |
||
レンズ | 各種レンズ装着可能 | ||
外部トリガ 動作 | CameraLink、USBで外部トリガ及び外部IO入力撮影対応(フレーム同期・非同期トリガ撮影) (注3) | 入力(外部同期トリガ) | |
電源電圧 | DC 5V ±0.5V (専用ACアダプタ付属/USBはバスパワー給電)(注4) |
PoE給電(Class2) 又はDC12V(ACアダプタ付属) |
|
使用温度 | -10 ~ +50℃(結露なきこと) | ||
保存温度 | -25 ~ +60℃(結露なきこと) | ||
カメラ寸法 | W33mm x H33mm x D52mm (f=13mmレンズ装着時) |
W38mm x H38mm x D72mm (f=17mmレンズ装着時) |
W38mm × H49mm × D119mm (f=17mmレンズ装着時) |
重量 (カメラのみ) |
83g | 118g | 400g以下 |
注1)ベースの型式になります。これにインターフェースと内部シャッタの有無、およびインターフェースごとの詳細仕様により、型式が決まります。
注2)ターゲット温度300K時のレンズF/1.0での値です。カメラトータルのNETDは、使用するレンズにより変化します。
注3)外部非同期トリガ撮影は、CameraLink出力のみ対応しています。
注4)VIM640シリーズは接続先がUSB2.0の場合、環境温度40°C以下でご使用ください。40°Cを超える場合は、USB3.0をご使用ください。
VIMシリーズレンズと視野角
代表的なカルコゲナイドレンズと組合わせた場合の水平視野角を、下表に示します。 下記以外にもゲルマニウムレンズや顕微鏡レンズ、超広角・望遠ズームレンズなどを取り揃えておりますので、せひご相談ください。
視野計算
レンズ仕様
型式 (注4) 旧型番 |
仕様 | 水平視野角(度) | マウント | |
---|---|---|---|---|
VIM384 | VIM640 | |||
LCUMI0037-130-AR CAL-Q037 |
f=3.7mm F/1.3 | 89.6 (注1) | ― (注2) | M12 (注3) |
LCUMI0062-100-AR CAL-Q062 |
f=6.2mm F/1.0 | 63 | ― | M25 |
LCUMI0068-140-AR CAL-Q068 |
f=6.8mm F/1.4 | 56.3 (注1) | ― | M25 |
LCUMI0075-120-AR CAL-V075 |
f=7.5mm F/1.2 | 51.1 | 90.8 | M25 |
LCUMI0085-120-AR CAL-V085 |
f=8.5mm F/1.2 | 43.5 | 73.2 | M25 |
LCUMI0089-140-AR CAL-V089 |
f=8.9mm F/1.4 | 41.5 | 69 | M25 |
LCUMI0100-120-AR CAL-Q100 |
f=10mm F/1.2 | 36.6 | ― | M25 |
LCUMI0130-100-AR CAL-Q130 |
f=13mm F/1.0 | 28.7 | ― | M25 |
LCUMI0140-120-AR CAL-V140 |
f=14mm F/1.2 | 25.7 | 42.1 | M25 |
LCUMI0190-120-AR CAL-Q190 |
f=19mm F/1.2 | 19.4 | ― | M25 |
LCUMI0190-100-AR CAL-V190 |
f=19mm F/1.0 | 19.6 | 32.3 | M25 |
LCUMI0250-120-AR CAL-V250 |
f=25mm F/1.2 | 14.8 | 24.2 | M25 |
LCUMI0350-110-AR CAL-V350 |
f=35mm F/1.1 | 10.5 | 17.0 | M25 |
LCUMI0500-100-AR CAL-V500 |
f=50mm F/1.0 | 7.47 | 12.3 | M34 |
LCUMI0600-125-AR CAL-V600 |
f=60mm F/1.25 | 6.2 | 10.3 | M34 |
LCUMI0750-110-AR CAL-V750 |
f=75mm F/1.1 | 4.9 | 8.2 | M34 |
LCUMI1000-150-AR CAL-V1000 |
f=100mm F/1.5 | 3.7 | 6.2 | M34 |
注1)四隅のコーナーが暗くなります。
注2)“-”は、イメージサークルが足りないため、使用に適していないことを示しています。
注3)マウントが異なるものは、レンズ交換の際にレンズマウントも含めて交換する必要があります。
注4)2023年7月よりレンズの型式が変更になりました。仕様に変更はございません。
VIMシリーズ インターフェース
4種類のインターフェースをご用意しました。各仕様ごとに独自の機能を搭載しています。用途に合わせてご選択ください。
カメラリンク(CameraLink)出力タイプ:画像処理・インライン高速検査に!
- 出力:Base Configuration 1Tap
クロック周波数 20㎒ - CC1経由での外部トリガ撮影動作をサポート
- CameraLink経由のシリアル通信でコマンド制御可
- フルフレーム高速画像取込が可能
- Dalsa/Matrox/Linxなど各メーカーのグラバーに対応。
- インライン検査など高速画像処理に最適!
USB出力タイプ:PC直結でUVCに対応・Webカメラのようなサーモカメラ!
- 出力:USB2.0
- UVC2.0(USB Video Class)対応 ※Amcapで動作確認済
- Windowsだけでなく、LinuxやAndroid環境※でも動作可能!
※USB On The Go対応スマートフォンやタブレットでWEBカメラ用のアプリを使うことで動作可能。 - 最高フレームレート30fps
- カメラ制御:UVCまたは独自コマンド制御
- 設備温度監視や遠隔監視カメラシステムに最適!
イーサネット(Ethernet)出力タイプ:温度監視・遠隔監視システムに!
- 出力:100BaseTX UDP通信(独自フォーマット)
- 最高フレームレート30fps(VIM384G2の場合)
- Telnet(TCP/IP)によるコマンド制御可能
- アラーム監視機能内蔵・異常発生時に接点出力とメール送信が可能
- 受信用サンプルプログラムソース添付
- 設備温度監視や遠隔監視カメラシステムに最適!
NTSC出力タイプ:夜間監視・モニタリング用途に!
- 出力:NTSCインタレース出力
(720×480ドットバイドット表示) - フレームレート30fps
- カラーバーや指定点温度を画面内に表示可能
- 指定点温度情報をシリアル通信で取り込み可能
- RS-232C/422シリアル通信でコマンド制御可
- 夜間監視カメラなどモニタリング用途に最適!
GigE Vision出力タイプ:フルフレーム伝送可能な高速インターフェースモデル
- 出力:GigE Vision(PoE可)
- フレームレート30fps
- 夜間監視システム
- インライン温度計測
- プラント発火監視
- 鉄道障害監視
- カメラヘッド部分とGigE Visionインターフェイス部分を分離設置可能
USB出力 UVCモード表示画面
GigE Vision出力(VIM640G2-PSL)
遠赤外線カメラ VIMシリーズ 製品紹介(映像)
遠赤外線カメラ VIMシリーズ 製品紹介 について、YouTube動画にて紹介しています。
その他、ご不明点がございましたら、弊社までお問い合わせください
上記の動画は、YouTube のページでもご覧いただけます。