遠赤外線マイクロスコープ(顕微鏡)FIR Microscope
遠赤外線マイクロスコープ
(顕微鏡)
1. 特徴
遠赤外線カメラVIMシリーズと拡大レンズを組合わせた、高倍率の遠赤外線カメラです。
選択した拡大レンズでキャリブレーションを実施することにより、顕微鏡サーモグラフィとして微小領域の温度測定に適しています。
加冷却熱源との組合せで、半導体部品の非破壊検査などに最適です。
最高倍率5倍・実効光学分解能9.8μm/ピクセルの熱画像が取得できます。
顕微鏡レンズのラインナップも充実しておりますので、ご要望の対物距離(WD:ワークディスタンス)や倍率に合わせて、レンズとカメラの組合せを提案いたします。
2. システム基本構成
基本構成図
カメラ&レンズ
3. 熱負荷システムとのバンドルモデル
4. レンズ仕様
WOEシリーズ | MBSシリーズ |
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レンズ用途について
WOEシリーズに比べ、MBSシリーズの方がワークディスタンス(WD)が広い為、幅がある対象物を撮影するのに適しています。
しかしWOEシリーズの方が、ワークディスタンス(WD)が狭い分、放射光を多く 捉えることにより、明るく映ります。
WOEシリーズ | MBSシリーズ |
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顕微鏡レンズを使用する場合、
波長分解能 と MTF の両方を考慮する必要があります。
5. 解像度チャートによる実験
実験する為の解像度チャートの見方
解像度チャートの数字は1ミリメートルの間にある、白バーと黒バーのペアの数です。
チャート26の場合、白が26本、黒が26本となっており、1つのバーの幅は、計算上、0.019ミリメートル(=19μm)となります。
解像度チャート撮影比較
WOEとMBSの3倍レンズを実装し、解像度チャートを撮影した画像です。
実効分解能は、9.8マイクロメートルですが、
赤外線センサーの感度波長域が、8~14マイクロメートルのため、
チャート数が大きくなるにつれ、不鮮明な範囲が増え、
ぼやけた映りになっていきます。
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LMWAVX3-100
旧型番:WOE-3R0
- 倍率:3×
- WD:11mm
- 実効分解能:9.8μm/pixel
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KMMBSX3-120
旧型番:MBS-3L08
- 倍率:3×
- WD:60mm
- 実効分解能:9.8μm/pixel
6. MTFによる比較
MTF(モジュレーション トランスファー ファンクション)とは…
レンズの性能を評価する指標のひとつです。
MTFの値が高いほど、高分解能のレンズとなります。
MTF比較
目視では、 「撮像できているように見えている」画像も、 解像度チャートの数字が大きくなるにつれ、MTFの値が小さくなり、 「鮮明に撮像出来ていない」ことが分かります。 また、レンズ同士のMTF値の差も分かります。
LMWAVX3-100
旧型番:WOE-3R0
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KMMBSX3-120
旧型番:MBS-3L08
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7. 半導体部品の撮影動画
各種3倍レンズで実際に半導体部品を撮影してした映像です。
LMWAVX3-100
旧型番:WOE-3R0
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KMMBSX3-120
旧型番:MBS-3L08
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(レンズ LMWAVX3-100 での撮影環境) |
(レンズ KMMBSX3-120 での撮影環境) |
(カラー) (モノクロ) |
(カラー) |
(撮影に使用した半導体 拡大)
(撮影に使用した半導体 全体)
8. オプション
9. 遠赤外線マイクロスコープ(顕微鏡)紹介動画 YouTube
本製品「遠赤外線マイクロスコープ(顕微鏡)」について、動画で紹介しています。
その他、ご不明点がございましたら、弊社までお問い合わせください
上記の動画は、YouTube のページでもご覧いただけます。